星に想いを……☆ 『宙のまにまに』は今読んでも面白い!
昨日は七夕でしたね。
私は久々に短冊すら書かずに終わってしまいましたが、フライデーナイトだからか、スーパーには親子連れが楽しそうに和菓子やらを見てましたねえ。
私も水羊羹と素麺で七夕っぽさを僅かばかりの味わいました!
いやまあ、「七夕に食うモノなんて知らねえよ!爽やかな夏の食い物食べときゃええんやろ!」精神で食べた後、ググって初めて素麺が七夕の行事食と知ったんですけどね……
水羊羹については特にそんなわけじゃないっぽいですが、美味しかったです。
まあ、あれよ。
ググる前は、七夕に何か食べたイメージなんて皆無でしたからね。
給食で星モチーフのデザート食べたなあ、くらいのモンで。
そんなわけで、七夕といえばやっぱり星!
天の川や織姫彦星と、夜空にロマンティックなあれこれを感じられる日なわけですよ七夕は!昨日だけど!
職場でズボンが破れて天の川のような亀裂が発生し、金玉が織姫と彦星となった状況で平穏無事に過ごすのにエネルギーを使いすぎたんだ……許せサスケェ……
破れたズボンで遊ぶいい歳こいたオッサンの図(地獄絵図)
いいおっさんが何はしゃいでんねんと思うかもしれませんが、大人だってはしゃぐんです。
子供の頃の、なんでも面白く、大はしゃぎしていた青春の日々のように、はしゃぎたくなることくらいあるのです。
特に夜空をついつい見上げるような日なんかには、無意味にそういうテンションになっちゃうんですよ!!
まあそんなわけで、今日は「星といえばこの名作!ザ・青春!星を見て楽しくはしゃぐ青春ストーリー!」である宙のまにまにを推したいと思います。
かつて暮らしていた街に戻ってきた主人公・大八木朔が、幼馴染の星馬鹿・明野美星に振り回されるラブコメディなんですが、これがものすごく読みやすくストレスフリーな読み口なんですよ!
まず主人公である朔ちゃんはブンブン振り回されるんですけど、振り回している美星に対してヘイトがあまり溜まらないんですね。
基本的に自分のワガママというよりも、「星を見るのって楽しいんだよ、一緒に楽しもうよ!」精神で動いており、実際巻き込まれてみるとものすごく楽しいと思わせてくれる点が美星の魅力なのかもしれません。
また、サブヒロイン達も魅力的で、星の魅力をどんどん知っていくギャルな見た目の蒔田姫や、文芸部員であり本という共通の趣味を持つ朔に惹かれていく生徒会長の琴塚文江など、所謂萌え要素は過剰ではないが、しかしながら心を掴むキャラクターをしています。
また、魅力的なのは、朔に惚れるキャラクターのみに限りません。
他のサブキャラクターも一様に魅力的であり、それが眩しいくらい楽しそうな青春の描写に結びついています。
ラブコメディでは冷遇されがちな悪友ポジションの写真部・江戸川正志も、恋愛レースにこそ不参加ですが、しかしながら彼は彼で本当に楽しい高校生活を送っているなあと感じることができるんですね。
脳内補完でそう思うのでなく、きちんとそういう楽しげな青春を描写してくれているところも、宙のまにまにの魅力の1つです。
そして勿論、天文についてもしっかりと扱っております。
ただラブコメディの舞台にしただけではなく、きちんと『天文部の青春記録』として成り立っていると言えるくらい、描写に力が込められています。
天文部の合宿や、星の解説など、天文部である必要性のある描写もきっちりとあり、読破後は空を見上げたくなること請け合いです。
ここまでに挙げた通り、宙のまにまには、ラブコメディでありながら恋愛面以外の描写もしっかりとしており、天文部としての活動や友情等がしっかり書かれた青春ストーリーとして高いレベルで成り立っているんですね。
キャラクターも不快感が少ないのが非常に好印象で、まさに万人に勧めやすい青春ストーリーだと言えます。
アニメの出来も非常に良く、声と動きで非常に愉快になった江戸川くんの存在などもあって、非常に楽しそうな青春を眺めることが出来ますので、皆様ぜひ、夏の夜空のお供に宙のまにまにに触れてみて下さい。
コミックスは全10巻、アニメも1クールだけと、非常にとっつきやすいですよ☆