正義超人はお前だけじゃあないんだぜ!意外すぎる助っ人で、キン肉マンは新シリーズでも面白い!
当サイトでも度々取り上げているキン肉マンですが、前回記事にした始祖編が終わり、現在は新章が始まっております。
今章の敵は、悪魔将軍が格好良くなればなるほど株が下がっていたサタン様!
悪魔将軍の迷走時代の行いが概ねサタン様に罪をなすりつけられており、小物感が拭えませんが、しかしまあ、前シリーズボスのザ・マンを超えるキャラクターなんて早々生まれませんからね。
作中設定的にも、読者の印象的にも。
故に、サタン様でむしろいいのです。
小者ですが、しかしながら、それ故に卑怯な行動も取れますからね。
今回もアイドル超人(どうせいつかは蘇るであろうロビンはまだ死にっぱなし)や悪魔超人(アシュラマンはしれっと生きてた)、ザ・マンらを外に出られぬようお得意の謎呪術で封じ込めてくれました。
部下からも「はあ~余計なことしやがってよお~」的にナメられまくってるサタン様ですが、それでいいのです。
小者だからこその行動をしてこそ、ザ・マンの次にボスを張るに相応しいと言えるでしょう。
更にこの卑怯戦法は、とんでもなくテクニカルな作劇に繋がっております。
その辺りは新展開のメイン部分のネタバレになるので、一応続きに格納しておきますね。
散々各所で話題になってるし、無料で1週間読めるんだからさっさと読めとも思ってますけど。
↓以前のキン肉マン記事はこちら(古い順)↓
新シリーズでは、先程も書いたように、主力メンバーが閉じ込められてしまっています。
そんな中、オメガマンの双子の兄弟が、強敵を引っさげて攻め込んできたのです。
新世代超人たちは虐殺され(正義超人の育成能力本当にどうかと思うよ)残った超人はウルフマンのみ。
ちなみにこのウルフマン、無量大数軍編でハブられたと思ったら、番外編で超人プロレスを引退に追い込まれていました。
他のアイドル超人はメディカルサスペンションで傷を癒やしていたのにウルフマンは怪我で引退とはなかなかに酷い話ではあるのですが、まあ体重による負荷での故障なんかは外傷じゃないので治療の対象外だったのでしょう。
番外編自体はいい内容だったのもあり、ウルフマンは引退したのだと読者の心も受け入れざるを得ませんでした。
しかしながら、今まともに戦えるのはウルフマンのみ。
否、まともに戦えない引退の身だが、地球を守れるはウルフマンのみ!
ここで行かなきゃ男じゃねぇ、ウルフマン、熱い引退撤回にして、六人相手の大一番である!
もうこれだけで、往年の読者は大興奮せざるを得ません。
アイドル超人とはいえ、スプリングマンに惨殺され、乱入コンビによって土手っ腹にアナを開けられマスコミに殺されと、外敵相手にいい所があまりなかったウルフマン。
命を分け与えたり、直後に死ぬのにマスコミから守ったりと、いつも活躍はリングの外でばかりでした。
そんなウルフが、引退後の身体で、強敵に挑んでいこうというのです。
ウルフマンの勝ち星予想でもファンは盛り上がっていました。
「勝てるわけねえ」「さすがに勝つ」「こっから6連勝。横綱を舐めるな」等々――
様々な予想がありましたが、私は「ウルフマンは辛勝、次戦は無理」という無量大数軍編におけるテリーマンと同じという予想をしました。
そして、援軍には閉じ込められていないアタル兄さん率いる五王子が来るのではないかと。
相手の数が六人であり、新シリーズ開始前のスピンオフ(?)でアタル兄さんを出すつもりとの発言があったこともあり、同じような予想をした人は多かったのではないでしょうか。
そして迎えたこの前の月曜日。
ウルフマンは善戦するも反撃され、無量大数軍編におけるジェロニモコースを匂わせます。
更に敵も、律儀に一人ずつちゃんと戦ってくれるプロレスの分かる奴らでなく、「この人数でまとめて突入したら一人じゃ抑えきれないだろw」という極々当たり前の知的で卑怯な作戦に出ます。
まさに絶体絶命のその時、なんと早くも援軍が駆けつけたではありませんか!
その意外な援軍に、思わずウルフマンが叫びます。
そう、駆けつけた援軍、その一人目は――
「ティーパックマン!!」
ティーパックマン
ティーパックマン
ティーパックマン
ティーパックマン
何でお前やねん!!!
いや、いきなり五王子じゃないこと分かりますよ?
僕だって「今こそアイドル超人じゃない正義超人の見せ場がなあ~」とか思ってましたし、無量大数軍編で武道に挑むタイルマンが格好良かったので期待もしてました。
だからティーパックマンに続いてカレクックとベンキマンが来たことも分かるんですよ。
彼らは読み切りで主役張りましたしね?
結果としてオチみたいに見えてしまうカナディアンマンも、ガチで取り上げたらどうやっても面白くなる素材ですし、メジャーな脇役正義超人ですし分かりますよ?
しかし何でティーパックマン。
一体何で、主人公と戦ってないどころか首をもがれてグビグビ飲まれた印象ばかりのティーパックマン。
いやファイナリスト縛りなのは分かるけど、だとしてもティーパックよりは スカイマンとかジェシー・メイビアとかスペシャルマンとかタイルマンを連れてきた方がよかったんじゃあ……
どうやら僕の中でティーパックマンの株が低すぎるというわけでもないらしく、ツイッターではみんな大騒ぎしてました。
トレンドにも入ってくる程のサプライズゲスト。
よもやステカセキングを上回るサプライズ援軍が現れるなんて思ってもみなかったよ!!
何が凄いって、おかげで展開が全然読めないことなんですよね。
普通に考えたらティーパックマンが勝てるわけねえだろってなりますし、いやそもそもこのメンツ誰も勝てねえよでもあるので、正義超人全敗するも時間を稼いで五王子到着でもおかしくはないですし、アイドル超人VS七人の悪魔超人や悪魔超人VS無量大数軍のように、基本負けるけど勝つヤツも出てくるパターンでもおかしくない。
更に新シリーズは第一話でミートをクローズアップしており、ミートがセコンドにつくことにより正義超人大金星連発でもおかしくはないんですよね。
まあその場合、アイドル超人VS六騎士コースというより、2世のデーモンシード編みたいに勝つけど全員命を落とすコースだと思いますけど。
いずれにせよ、全く予想がつかない展開。
先陣を切るのであろうティーパッマンに期待がかかります。
果たしてティーパックでペシペシやる以外の新技はあるのか……
敵のボスは前回ボスのザ・マンをと比べて小者だし、その配下も始祖を越えられるか甚だ怪しい。
しかし味方の実力がデフレしているせいで、前シリーズより――否、下手したら今までのどのシリーズよりも「やべえ勝てないかもしれない」感が半端じゃない!
「敵の格を上げるのが難しいなら味方の格を下げればいい」という天才的な解答を打ち出し、しかしながらただの奇を衒った愚策でなくきちんと面白くなっているキン肉マン新シリーズ。
運命のゴングは今夜24時に鳴るッ!
これは女房を質に入れてでも見ないとあかんでえ!!