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キン肉マンの「ここがすごい!」を改めて振り返る

 

 

どうもこんばんは、椎名ロビンです。
さて今回は、タイトルの通り、キン肉マンを紹介したいと思います。

 

キン肉マン 1 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 1 (ジャンプコミックス)

 

  

キン肉マンといえば、ジャンプ黄金期を支えてきた超名作。
漫画読みなら知らぬ者はいないのではないかという人気を誇り、かつては驚異的な視聴率で子供だったらヤンチャ坊主から根暗オタクまで皆が見ていたくらいの勢いのお化けコンテンツです。

 

しかしあれから時は経ち、「名前しか知らない」という方も増えてきているのではないでしょうか。
「どんな話なのかよく知らない」――そんな人のために、キン肉マンの魅力をざっくりとお伝えしたいと思います!!

この記事を読めば、明日から君も読んでないのにさも古典・名作を抑えている漫画読みみたいなツラが出来ますよ!!

※効果には個人差があります

 

 
さてキン肉マンですが、ざっくり言ってしまうと、超人と呼ばれるすごい奴らがプロレスをする話です。
とはいえ最初からそうだったわけではなく、最初は怪獣退治のギャグというウルトラマンのパロディみたいなことをしていました。
しかしライバル兼友人であるテリーマンが現れ、彼ら“正義超人”と呼ばれる正義のヒーロー達が頂点を競うオリンピックをやることになってから、物語はバトル方面にシフトしていくのです。

 

 

キン肉マンの魅力① 後のテンプレとなるトーナメントバトル】
超人オリンピックの名のもとに始まる、トーナメント制の戦い。
今ではすっかりベタな展開の一つになったトーナメント編ですが、これはキン肉マンが先駆けと言われてます。
キン肉マンではトーナメント編の勝ち上がり自体は割りと王道の進行をするのですが、それでも純粋な子供たちはワクワクしながら「誰が勝つんだろう!?」と期待に胸を膨らませることが出来るんですよね。
メタ的にどっちが勝つか読めてしまう(もしくは読む必要すらないような端役同士の)対決でも、魅力的な対戦カードにすることで楽しませてくれるので、純粋じゃない大人達でも安心です。
知恵の輪VSルービックキューブの試合みたいなネタ組み合わせから、残虐ファイター対決みたいなガチのやつまで、サブキャラ同士の対戦カードも多種多様に揃ってますしね。
2世はさておいて、初代では主人公の試合も含め短くテンポよく読めるので、仮にイマイチな試合があっても、さっさと次に期待できるのも強みと言えるでしょう。

 


キン肉マンの魅力② 多彩なキャラクターと読者参加型企画】
キン肉マンが生み出した文化は、何もトーナメントバトルだけではありません。
読者がオリジナルキャラクターを応募するということもしていました。
勿論、当時から色々と挑戦的だったキン肉マンが、ただ募集して扉絵で発表しておしまいなんてことはありません。
ちょちょっと手直しが入った後、そのキャラクターは堂々と漫画に登場するのです。
モブのように使われることもありますが、強力な敵キャラクターとして登場してきたり、場合によってはレギュラーの味方キャラクターになったりします。
公募キャラだからと言って“ゲスト”扱いして厚遇する等、無理矢理扱いに差をつけることがないおかげで、そのキャラクターがしっかりキン肉マンの世界に馴染むのです。

そのおかげで多彩なデザインの超人がキン肉マン世界に溢れ返っており、公募の長所がビンビンに活きてると言えるでしょう。
デザインは手直しされる場合がありますが、それでも原型を作ったキャラクターが作中に出るというだけで、ファンはずうっと友達に自慢げに出来るのです。
そうやって、読者を楽しくさせる企画を打ち出していたのも、キン肉マンのすごい所と言っても過言ではないでしょう。

 


キン肉マンの魅力③ 魅力的なキャラクターと必殺技】
どのキャラクターもインパクトが強く、性格なんかも個性豊かなんですが、同様にファイトスタイルや必殺技も多彩で格好いいんですよ、キン肉マン
すごい存在感の見た目をした個性あふれるレスラーが、独自の格好いい必殺技を繰り出す。
それだけで男の子というのはワクワクする生き物なのです。

重力を無視して上空に飛び上がる子動作誤った物理法則を前提にしたよくわからない必殺技や、ダメージあるのか怪しいどころか出した方がダメージあるんじゃねえのみたいな必殺技に至るまで、きちんとそれぞれ格好良く思わせる勢いもあります。
明らかに『無理』でも、「実際に出来たらすげー強いんだろうなあ」と思わせる絶妙な技が多いのです。
実際に、パロスペシャルとか、真似する子供が多かったとか。

 


キン肉マンの魅力④ そんなキャラクター達を存分に使った、先の読めないバトル】
上で少し触れたオリンピックが2回終わった後、キン肉マン悪魔超人編へと突入します。
今までは地球を守る超人同士でトップを競い合ってた所に、明確な悪が襲ってきた形ですね。
勿論主人公であるキン肉マンことキン肉スグルが悪魔超人の相手をするわけですが、しかし相手は集団で攻めてきています。
ケンシロウ孫悟空ならともかく、普通は試合を連続でするなんて無理です。
プロレスであるということもあって相手の技をガンガン受けるわけですからね、そりゃあもう連戦しようものならボロボロなわけですよ

それでも闘おうとするキン肉マンを見て、他の正義超人が「俺もいるぜ」「お前だけにいい格好させるかよ」してくれるわけですね。

 

今ではすっかりベタな展開となってますけど、この「俺もいるぜ」展開は少年漫画としてとても“良い”んですよ。
特に悪魔超人編は、キン肉マンお得意の『全試合同時中継』で行われます。
どんな試合形式化簡単に言うと、全部の試合が同時に行われていて、順繰り決着していくアレですね。

ちなみに大体の場合、侵略してくる悪者たちが気を使ってリアルタイムでやり取りが出来るモニターを用意してくれるため、仲間の試合は観戦できるし、なんなら自分も試合中だというのにバンバン反応します(その間、反応しない対戦相手はダメージがない程度に一方的に攻撃され続けるはめになったりするのだ)

 

それの何がいいって、トーナメントほど勝敗が読めないことなんですよね。
昭和の人気漫画のように活躍が主人公のみに集中するでもなく、平成の人気漫画のようにパーティ全員が敵幹部と戦って勝利するわけでもなく全敗するわけではないけど割りと平然と負け越したりするわけですよ。
何故なら戦争は戦争でもきちんとリングの上で戦うというルールの元での戦争であり、一勝されただけでは人間が蹂躙されることもないからメタ的には負けても大丈夫と言えば大丈夫なのです。
負けが即甚大な被害には繋がらないし、負けた仲間の敵は主人公であるキン肉マンが取ればいいというのは、『ここで負けたらヤバいから負けない』というメタ読みを潰してくれます。
かといって片っ端から負けるわけでもなく、勝率が人気や実力に比例するわけでもないため、純粋な子供のみならずメタ的に読み解く汚い大人までハラハラさせてくれるんですね。

 

 

キン肉マンの魅力⑤ 巧みなメディア展開】
多くの魅力的なキャラクターが沢山試合するというのもあって、多種多様なキャラクターがグッズ展開されています。
今もなお精巧なフィギュアが作られていますし、かつてはキン消しと呼ばれるフィギュアで一世を風靡しました。
更にアニメは視聴率20%を越える人気を誇り、劇場版アニメも制作されてます。
また、超人達にオリジナルのイメージソングが与えられ、『キャラクターソング』というものの先駆者的存在にもなっています。
当然ゲームも多数存在しており、人気を誇りました。
アーケードゲームに至っては、未だに置いていて対戦会が開かれている店舗もあります。
一時期の流行っていた“2世ものブーム”や“続編ブーム”においても、キン肉マン2世は頭一つ抜けて評価されていたように思います。
ホームランも量産できる高打率を誇る安打量産機――キン肉マンは、まさにそんな作品だと言えるでしょう。

 


キン肉マンの魅力⑥ 上記のことを踏まえてなおも「今が全盛期なのでは」とすら思わせてくれるくらい、現在進行形で面白い】
そんなキン肉マンですが、実は今もなお連載中でございます。
とうの昔に一度完結し、続編であるキン肉マン2世の連載を挟み、再度初代キン肉マンの最終回の続きが始まったのです。
それが本当に面白く、全盛期の勢いはそのままに巧みな伏線回収や心理描写を用いてしっかりと骨太なストーリーが描かれています。
実際、初代の続きを連載し始め、このマンガがすごい!2013に7位でランクインしたほどです。
掲載誌が週刊少年ジャンプでなく週刊プレイボーイ web comicになったため、存在を知らない人が多いのですが、最新話は無料ですし是非とも読んで頂きたい。
かつてのファンも、そうじゃない人も、一度読んでみて下さい。
毎週月曜0時に更新されるので、雑誌やアニメと違いネタバレの心配もないですし、パソコンやスマホを持っていれば誰にでも見られます。

なのにキン肉マンを読んでいないなんて、一体何の縛りプレイなのでしょうか。

また近いうちに新シリーズについても記事を書きますが、しかし出来ればその目で面白さに触れてほしいという気持ちでいっぱいです。

是非とも、今なお進化し続けるキン肉マンを御覧ください!

 

 

 

 

キン肉マンマッスルグランプリ MAX

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