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【MTG初心者が行く!~その1~】カードゲームに復帰するにあたって

 つい先日から【カードサプライ】についての記事を二回ほど投稿しているが、「何故突然コイツはこんな記事を書いたんだ?」と思われた方も多いかも知れない。それはそうだ、私自身、こんな記事を書くことになるとは思っても居なかった。理由はそれほど複雑なものではない。(書こう書こうとしている内に、私が大好きなwebメディアであるKAIYOUさんが特集を始めたので焦ったわけでもない)

kai-you.net

 答えは簡単。そう。

 私が、カードゲームを始めたからだ。

 何故このタイミングなのだろうか。『Shadowverse』『Hearthstone』『コード・オブ・ジョーカー』といったビッグタイトルのスマートホン用TCGのアプリは溢れているし、通勤途中の電車を見渡せば2人くらいは、その内どれかに興じている人間を見つけることが出来る。さほどお金も掛からず、場所も時間も選ばない。この3要素においてデジタルTCGはとても優秀なツールだ。他の追随を許さないレベルで、だ。

 だが、よくよく思い出して欲しい。〝カードゲーム〟とは本来、ベッドに寝転がったままプレイして、〝負けそうになったらアプリを落として〟そのまま眠りに落ちてしまっていいものではなかったはずだ。(デジタルのTCGを否定するわけでは無いし、そういうマナーが悪いプレイヤーもいるというだけだ)

 例えば、私が幼い頃始めて触れたカードゲームといえば『遊☆戯☆王OCGデュエルモンスターズ』だった。親から貰った雀の涙ほどの小遣いを握り締め、近場のショピングセンターに行く。そして、まだ第一弾が発売されたばかりの『遊☆戯☆王』のカードパックを手に取り、レジに持って行く。せいぜい買えるのは1つか、多くても2つのパックなのだが、中身が気になる私はそのままその場で開封する。

 私が初めて引き当てたレアなカードは『ブラック・マジシャン』だった。それを次の日には隠して学校に持っていき友人に自慢するのだ。そうして、ちょこちょこと買い集めたカードで友人と和気あいあいと対戦をする。勝てばうれしいし、もちろん負ければ悔しい!相手の嬉しそうな顔が見えるのだから当然なのだが……

遊戯王カード 15AX-JPY01 ブラック・マジシャン シークレットレア 遊戯王アーク・ファイブ [決闘者の栄光 -記憶の断片-side:闇遊戯]

 つまりはそういうことなのだ。前述したようにデジタルTCGの優れた点も、もっと他に探せば枚挙に暇がないだろう。だが、それを上回る〝リアルな体験〟が出来るとすれば、それは間違いなく〝アナログなカードゲーム〟なのだ。

 対戦相手と机の対面に座って、戦略的な思考を巡らし、自分なりにベストな選択をしカードをプレイしていく。その【対面】での体験は何者にも代えがたい筈だし、最高にエキサイティングだ。相手と机を挟んだだけの超至近距離で勝ち負けを競う〝スポーツ〟は、武道にも的スポーツにも陸上競技でも球技にも――そうそうありはしないだろう。

 繰り返しになるかもしれないが、私がカードゲームに復帰した理由はその一点に集約されている。また、あの〝最高にエキサイティングな体験〟をしてみたくなったのだ。ここからは、私が『マジック・ザ・ギャザリング』(以下、MTG)を始めるにあたり、まず何をしたか?をここから書いていこうと思う。

1・ティーチングキャラバンに参加

 この『ティーチングキャラバン』とは、MTGを販売しているウィザーズ社が未経験者やビギナー向けに開催している無料の体験会のことだ。この体験会では、マジックの世界観や基本的なルールを学べるだけでなく参加賞としてプレゼントもある。デッキボックス、ウェルカムデッキ、紙製のプレイマットの3つ(なんて太っ腹なんだろうか!)これだけお持ち帰り出来て、ルールまで教えて貰えて参加費が無料なのだから、参加しない手はないだろう。

 それにもし、アナタがティーチングを受けに来たタイミングで他の参加者もいたならば、その人もビギナーだ。早速、一緒にプレイする友人になれるかもしれない。私が参加した時のことは聞かないで欲しい。

2・カードリストを眺める

 「ルールを理解できてない内からカードリストぉ?(笑)」と、某校の戦車道チーム隊員のようなことを言ってはいけない少しだけ話は飛躍するが、自分が家を購入することになった時のことを想像して欲しい。

 きっとあなたは屋根の色は~とか、白壁で~とか車庫には2台入って~など、大体の場合〝見てくれ〟のことを考えるはずだ。家を買うに当たっての法律やら難しい書類やらのことを考える人はそうそういないだろう。(そういうキッチリとした人も中にはいるかも知れないけどね)

 そう、大抵の場合「あ、このカードカッコいいな」とか「意味は分からないけど、カッコいいこと書いてあるな」という視覚的なものを求めるはずだ。最初だから、それでいいのだ。何も間違ってはいない。

 やもすれば、直感的にカッコいいと思ったそのカードがアナタの忘れられないカードになるのかも知れないし、きっとそれはMTG(に限らずカードゲーム)を続ける上で、この上ないモチベーションになるはずだ。愛着、と言い換えても知れない。

 それに、MTGはカードのイラストがこれでもか!というほど美しい。世界にもコレクターが何人もいるほど(格闘家の佐竹雅昭も!)で、数あるカードゲームの中でも群を抜いてカッコいいカードは多いのだ。

マジック・ザ・ギャザリング 奔流の機械巨人(神話レア) / カラデシュ(日本語版)シングルカード KLD-067-M

3・デッキリストを眺める

 「カードも持ってない内からデッキリストぉ?」と、某校の戦車道チーム隊員のようなこt……止めておこう。これも大事なことなのだ。MTGには膨大な――それはもう膨大な数のデッキリストが存在する。だが、ある程度の組み合わせで『アーキタイプ』と呼ばれる〝ひな形〟が確立されている。それは以下の6つだ。

■アグロ
⇒序盤から軽量の脅威を展開することで、相手を速やかに倒す
■ミッドレンジ
⇒中量級の脅威を攻防に回して戦う。
■ランプ
⇒マナ(呪文をプレイする燃料のようなもの)加速を使い、少数の重量級の脅威を展開する
■コンボ
⇒名前の通り、特定カードの組み合わせによる戦略で勝利を目指す
■コントロール
⇒相手の脅威を妨害し続け、少数の脅威でゲームを終わらせる
■攪乱的アグロ
⇒脅威を展開し、相手の脅威を妨害しながら戦う

 どうだろうか?ある程度のイメージが湧くのではないだろうか?デッキリストは様々なホームページで公開されている。そこにあるデッキリストと上記の『アーキタイプ』を見比べながら、自分がプレイしている姿を想像するだけで妄想が膨らんで来る。大切なのはイメージだ。少なくとも私は、これだけでも心が躍る。皆さんはどうだろうか?

 さて、ここまで長々と書いてきたが結局始めるのに必要なのはとにもかくにも【モチベーション】なのだ。これがなければ、始まらない。次回は、もう少し踏み込んだ話が出来ればと思う。

 

肥後ばいそん