【web漫画日和:COMICリュエル編】『人間に恋した鬼は咲う』を読む
――恋とは、笑顔とは、かくも儚いモノか
最近、恋とか愛とかばっかり冒頭に書いてる気がしますね。この世に生れ落ちて20余年。これといった良縁に恵まれなかった私の本能が「愛」を求めているのでしょうか? まぁ、でも最近購入した『ラブライブ!』の元気娘・星空凛ちゃんのフィギュアを眺めているとそうでもない気がしてきたので、多分気のせいでしょう。
さて、今日紹介しますのはこの作品。
『人間に恋した鬼は咲う』
著者は雪森寧々先生で、実業之日本社が運営するwebコミックサイト・COMICリュエルにて連載中です。
↓↓↓作品紹介
あの日出会った少年は、今はおじいちゃんだけど、私は鬼だから一緒におばあちゃんになってあげられないけど…どうしてキミは人間で、私は鬼なんだろうね。闇を抱える少年と「恋」を知らない鬼の淡くせつない物語。
(COMICリュエルより引用)
■「咲う」?
〝笑う〟の表現として〝咲う〟と表記されているのは珍しいですね。というか、他の作品にはない表現ではないでしょうか?この作品のコンセプトは〝笑顔〟。主人公・綾人と、父親に殺されてしまった・日和。そして、美しい鬼。登場人物たちは各々あまりにも優しく、その笑顔は儚い。それはまるで春に〝咲く〟花のようで……。あのですね、ごめんなさい。これ書きながらちょっと泣きそうなんですよ。導入部分から救いがない状況の中、自分も一緒に殺してくれと〝咲いながら〟鬼に頼む綾人の表情には、クるものがあります。なるほど〝咲う〟唸らされました。
■著者の雪森寧々先生について
大分リサーチしましたが、他の作品は見つけられず……本作がデビュー作なのかも知れません。情報をお持ちの方は教えて欲しい! この作品のペンネーム自体は「雪森寧々」ですが、他に「古町」というペンネームでも活動されているようですね。元々がイラストレーターの先生なのかな? pixivなどのプロフィールにもあるように、〝笑顔〟のイラストがとても目を惹く先生であります。日常の一コマを切り取ったようなイラストはとても素敵。
■最後に
やばいですね。もう『姉なるもの』とか、この『人間に恋した鬼は咲う』とかの影響で、ある特定のジャンルに目覚めてしまいそうです。内容的には、かなり重い部類に入ると思われるこの作品。ライトなラブコメであれば他に幾らでもありますから、そちらを読んでおくのを推奨します。しかし、私は是非皆さんに読んで欲しい。試し読みが出来る第1話だけでも目を通していただきたい。そう、強く思います。
笑顔、って何かきっと意味がある。しかし、何故人は笑うのか?それに真っ先に切り込んだ、この『人間に恋した鬼は咲う』は、今月の17日に待望のコミックス第1巻が発売予定です。
最近皆さんは〝咲え〟てますか?
肥後ばいそん
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