Studio A.D.S.

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【web漫画日和:ジャンプ+編】『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万で。』を読む。

私は、ケバブを〝肉〟だけでオーダーして食べるのが好きなんですが……
最近、それはもうケバブとかじゃなくて、ただの焼肉だということに気が付きました。全ての肉は、焼肉に通じてるんですね!!

さて、今日紹介しますのはこの作品。

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『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万で。』

昨年の8月から集英社が運営するweb漫画サイト・ジャンプ+にて連載が開始。
原作は三秋縋氏、漫画は田口囁一氏です。

↓↓↓作品概要
メディアワークス文庫の名作『三日間の幸福』、待望の漫画化!
未来を悲観した青年・クスノキは、寿命の大半を売り払い余命3ヶ月となるが!?
少年ジャンプ+より引用)

■いい意味で〝ジャンプらしくない〟作品

この『寿命~』は元々某巨大匿名掲示板にアップされ、各所で大反響を呼んだ小説『三日間の幸福』を原作としたコミカライズ作品です。なので、やはりというかなんというか友情・努力・勝利といったジャンプ作品三原則的な〝熱〟は全くありません。

▲原作『三日間の幸福』はコチラ

そもそも、ジャンプ+ではそういうジャンプ三原則に則った作品自体が少ないのですが、この作品は更に異色と言っていいでしょう。第一話の冒頭から最新話まで、一貫して穏やか。気味が悪いと言っていいほどの静謐さに包まれています。

勤めていたバイト先も辞めることになり、金欠に喘ぐ主人公・クスノキは自分の寿命を買い取ってくれるという場所の存在を聞かされ、背に腹は代えられないと30年の寿命を30万で売ることに……

ここで、考えさせらえるのは人間の持つ〝命の価値〟です。

誰しも、小学校で道徳の授業は受けて来たと思います。そこで教えられるのは〝命の尊さ〟とか〝命の大切さ〟とかであって、決して〝命のリアルな値段〟ではなかったはずなんですよね。

その、ある意味日本人が一番嫌うであろうビジネスライクな〝命の査定〟に深く切り込んだ作品が、この『寿命~』なのです。

■最後に

漫画の連載はまだ終了していませんが、私は、この『寿命~』を読んで、ひっっっさしぶりに〝命〟について考えさせられました。たまには親に連絡しようかな……とか!

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こんな手紙が来る前にね!!

ジャンプ+にて月刊連載中の『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万で。』是非、読んでみてください。因みに、下記では原作の三秋縋氏の対談も掲載されていますので、併せて読んでみてはいかがでしょうか?

(▲前半)

(▲後半)

 

肥後ばいそん