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【web漫画日和:ジャンプ+編】『マッチョグルメ』を読む

――筋肉が飯を喰う

最近気が付くと、机の上に置いてある『アカメが斬る!』の、エスデス将軍アクリルスタンドか、『ラブライブ!』の星空凛さんのフィギュアに語り掛けてしまっています。多分、これ5月病ですね(多分違う)

さて、今日紹介しますのはこの作品。

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『マッチョグルメ』

著者は成田成哲先生で、集英社が運営するweb漫画サイト・少年ジャンプ+にて連載中です。私の記事としては、少年ジャンプ+からは『バイバイ人類』に続き、2作品連続の紹介となります。隔週火曜に更新されており、現在最新5話まで配信中。

↓↓↓作品紹介
人は何故肉体を鍛えるのか?
何故食事をとるのか?
ボディビルダー・天王寺が貴方に人間存在の根源を問いかける…。
読切で話題騒然となった異色作、待望の連載化!
少年ジャンプ+より引用)

グルメ漫画の新境地といっても過言ではない?

この作品のスゴイ所は、グルメ漫画でありながら〝一切調理シーン〟が描かれてないんです。古今東西様々な〝食〟をテーマにした作品がありますが、かなり珍しい部類に入るのではないかと思います。『美味しんぼ』(原作:雁屋哲・作画:花咲アキラ著/ビッグコミックスピリッツ)や『中華一番』(小川悦治著/週刊少年マガジン)。

最近だと『食戟のソーマ』(原作:附田祐斗・作画:佐伯俊著/週間少年ジャンプ)、更には『任侠飯』(薩美佑著/週間ヤングマガジン)、twitterで話題にもなった『野原ひろしの昼メシの流儀』(キャラ原案:臼井儀人・作画:塚原洋一/月刊まんがタウン)等々……上げ始めればキリがありませんが、この『マッチョグルメ』はその中でも異色。
ひたすら筋肉がメシ喰ってるんですよ!! 異様な光景だ……

しかし、それだけに全く〝イヤミ〟がないストーリー。それどころか、主人公のボディービルダー・天王寺美貴久と登場人物たちのやり取りは、余りにも暖かい!! 毎回のように涙腺を直撃する話の構成は、ズルさすら感じるほど。だって、筋肉がメシくって泣けるってズルくない!? 『刃牙』じゃ、そんなシーンなかったよ!!

■ボディービルダー・天王寺美貴久がメシを喰う訳

作品を読んでいる内に、度々登場する単語があります。それは「チートデイ」という言葉。これが何かって話なんですが、私は筋肉とは縁がない人間なので……ちょっと調べてみました。教えて!! グーグル先生!!

もともと、英語の“cheat”が語源になっており意味は“だます”というもの。ここで騙すのは勿論〝カラダ〟ですね。減量中、体内に摂取するカロリーが減っている状態が続くと、体はその状態に慣れ、適応しようとします。

なので、体は自ら基礎代謝を少し下げ、消費カロリーを低くして省エネモードになってしまう訳です。そこで、基礎代謝が下がってしまった体の省エネモードを打破するために普段よりも多くのカロリーを摂取するのがチーティングというテクニックです。故に、チーティングを取り入れる日をチートデイと呼ぶ……らしいです!!

日々の鍛錬と、美味いメシで構築された天王寺美貴久の筋肉は、実際に見たとしてもさぞかし美しいことでしょう……

■最後に

著者の成田成哲先生ですが、少年ジャンプ+ルーキーには読み切りとして多くの作品を投稿されています。元々、この『マッチョグルメ』自体も読み切りとして掲載された所話題を呼び、連載に至った作品。

短期集中連載ということで、何話まで連載があるかは分かりませんが、泣ける筋肉メシ漫画『マッチョグルメ』おススメですよ。

肥後ばいそん