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【web漫画日和:チャンピオンクロス編】『ただいま留守にしております』を読む

【居留守】

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それは、きっと誰しもが一度は行ったことのある行為の一つだろう。
土日。休日だというのに容赦なくインターホンを鳴らす営業マン、何やら怪しげな宗教の勧誘など……世間には穏やかな休日の惰眠を奪い去ってしまおうと、一人暮らしの自宅に押し掛ける不貞な輩は幾人も存在する。居留守とは、人類が試行錯誤した末に生み出した究極の自衛手段ともいえるかも知れない。

現在、チャンピオンクロスで連載中の『只今留守にしております』は、そんな〝居留守〟を題材にしたコメディだ。

↓↓↓作品概要

喫茶店で働く珠子は一般人を装っているが、実はめっちゃ腐女子

同人活動やアニメ鑑賞などオタクにとってマイホームとはまさに聖域。

そんなお家大好きな珠子に襲いかかる、チャイム&ノック音ーー。

新聞の勧誘や、悪徳業者など外部からの攻撃をシャットダウンし

充実のオタクライフを手に入れるため、今日も珠子は居留守を使うーー!!

 (チャンピオンクロスより引用)

 概要にもある通り、主人公の珠子は〝腐った女子〟と書いて「腐女子だ。そんな彼女は同人活動もしているため、イベントに向けての原稿作業で修羅場を迎えている所から物語はスタートする。現実世界においても、夏のコミックマーケットの当落が後数日で発表されるということで、珠子のように原稿に追われている方もいらっしゃるのではないだろうか?私自身、同イベントにて同人誌を発刊予定なので、この珠子の状況には大いに共感出来る。

そして、そういう修羅場に限って招かれざる客は来るものなのだ。珠子の部屋に響き渡るインターホンがその証。普段は普通のOLを装っている珠子は同僚から聞いた「ガツンと言って帰らせる営業撃退法」を脳裏に思い浮かべるが、彼女はどうあがいても腐女子。自宅で一人の時にマトモな格好をしているはずがない。

そう――珠子は、典型的な干物女なのだ。

そして、葛藤の末に彼女は危機的状況を脱する悪魔的奇手を思いつく。

それが【居留守】だったのだ。

居留守によって、危機を脱したかに思われたのだが、珠子が原稿をやっていたPCの画面上に表示されていたのは『再起動』の文字。思わず悲鳴を上げる珠子だったが、それによって居留守もばれてしまうのだった。

この作品は、ある程度までの範囲のヲタクにとってはかなりの〝あるある要素〟で構成されている。原稿中のPCが保存をしていないのに、勝手に再起動を掛け始めるなんてことは、私自身TLでその被害者の叫びを実際に目にしたこともあるし、そもそも訳の分からない来訪者に対して居留守を使う――なんてことは日常茶飯事。

そういえば、SHOWロンポウくんは新聞の勧誘を受けた際、エサとしてぶら下げされたビール1ダースに負けて新聞を契約していたことを思い出した。(私が、そのおこぼれに預かったことは言うまでもない)このことからも【居留守】が、聖なるバリア・ミラーフォースにも匹敵する絶対防御だということが分かる。

そんな、『ただいま留守にしております』は、秋田書店が運営するweb漫画サイト・チャンピオンクロスにて漫画家・まゆむし先生が連載中。現在最新話は13話。隠れ腐女子の居留守ライフで、貴重な教訓と大いなる共感を得てみては如何だろうか?


肥後ばいそん

 

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