【世界のキタノ、動く】『アウトレイジ』新作が発表
ザッケンナコラー!スッゾコラー!
と、冒頭からアウトロー感溢れる文字列でお送りしておりますが、今回はヨロシサン製薬で量産されている、バイオクローン兵士の話ではありません。今日の話題はコレ。
昨日、北野武監督作品『アウトレイジ』の続編として『アウトレイジ 最終章』の公開が発表されました。
『アウトレイジ』といえば〝世界のキタノ〟が満を持して送り出した、本人としても初めてのシリーズ作品。『その男、凶暴につき』や『BROTHER』といった極道映画において、海外でも高い評価を得ている北野監督(勿論、それだけではない)の、実に5年ぶりとなる新作です。
▲現在公開されているティザームービー
ちなみに、2001年に公開されている『BROTHER』の有名なセリフ「ファッキンジャップ位分かるよこのヤロー」というセリフは、そこまで映画ファンではない人でもご存じなのはないでしょうか?
裏社会に生きる男たちの生き様と死に様を描き、過激なバイオレンスシーンでも話題を攫う『アウトレイジ』シリーズ。3作目となる新作は〝全員悪人〟と銘打たれた前作『アウトレイジ ビヨンド』の、その後を描いた完結作となるようです。『アウトレイジ』が、どんな作品なのかはこのメイキングムービーで大体分かるはずです(笑)
▲『ビヨンド』の名場面の一つ。
実は私、この『アウトレイジ』シリーズが大好きで、『ロードオブザリング』の次に周回している作品。作中でも何度も使われる、北野監督自身の口癖でもある「なんだとコノヤロー」や「バカヤロウ」は『アウトレイジ』一作目を見終わった瞬間、死ぬほど真似していました。その3作目なのですから、テンションが上がらないわけがない!
しかも、この『アウトレイジ』シリーズの特徴は、なんといってもキャストが豪華すぎること。椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世ら、西田敏行、桐谷健太、新井浩文、高橋克典などなど……男性俳優のオールスターと言っても過言ではないのです。
そして、新作には新たに大森南朋、ピエール瀧、岸部一徳、大杉連、原田泰造、池内博之と更に強力なキャストが揃っています。以下、キャストのコメントを引用します。
■大森南朋のコメント
役者を始めた頃からずっと北野監督の映画に憧れていました。
これまでも『Dolls [ドールズ]』『アキレスと亀』と2作品でお世話になってます。そして今回は、念願叶ってバイオレンス。念願叶ってアウトレイジ。もうこんな幸せな事はありません。
北野組の撮影現場、たけしさんの横で「あぁ オレ 今 夢が叶ってるぅぅ」ってスゲェ小さい声で呟いてましたもん。
■ピエール瀧のコメント
初めて北野組に参加させていただきました、ピエール瀧です。
全スタッフの見事なチームワーク、痺れるような本番の緊張感、そして時折垣間見ることができた監督の作品への姿勢と愛情、どれもが自分にとって素晴らしい体験でした。顔面世界遺産とも言える役者陣の“顔バトル”は、とにかく必見です
■大杉漣のコメント
24年前の『ソナチネ』が、初めての北野映画でした。
ちょうど今回の出演で10本目になりますが、常連などと思ったことはありません。やはり作品は、ひとつひとつなのだと痛感します。北野組のあの独特な緊張感と世界観はたまりません。また味わいたくなるのは僕だけではないはずです。
■原田泰造のコメント
念願の北野組、それも大ファンであるアウトレイジに出演する事が決まった時、嬉しさのあまり雄叫びを上げていました。
現場では北野監督の包容力がとても大きく、夢見心地と緊張感が入り混じった味わったことのない気分で撮影に臨ませて頂きました。
僕も皆さん同様暴走しております!公開を楽しみにしていてください!
■池内博之のコメント
自分が俳優としてデビューしてから、北野作品に出演する事は自分の目標でもありましたので、決まった時は本当に嬉しくびっくりしました。
現場は、スタッフ、キャストのとてつもない、いい緊張感が、リハから流れていて本番一発。
テンポの速い撮影で、あっという間に終わるんです。
たまに北野監督から演出上の指示がある以外は自由に演じさせてもらえるのですが本気でやらないと見透かされてそうで、ある意味怖かったですね。なので1カット1カットを全力で生きないといけないという思いが凄くありました。
■岸部一徳のコメント
『座頭市』以来、久しぶりに参加しました。
北野組の優しさ、静けさ、心地よさを感じた現場でした。
言葉を使わない人間への愛情、そんなたけし映画が僕は好きです。
如何でしょうか?寄せられたコメントからも、この作品に対する熱が伝わりますね。そんな、北野武自身が監督・脚本・編集を手掛け、ビートたけしとして主演も務める『アウトレイジ 最終章』の〝全員、暴走〟と銘打たれた今世紀最高のバイオレンスムービーの公開は10月7日。今から期待に胸躍ります。
肥後ばいそん