【web漫画日和:DOTPLACE編】『重版未定』を読む
あちこちで、桜が開花してますね。
皆さん、今年は花見をされましたでしょうか?会社の行事、気の置けない友人と……はたまた、家族サービスや愛する恋人と春の訪れを感じられた方も多いのではないかと思います。私も花見しましたよ?部屋でね!!
アホか!! やかましいわ!!
さて、今日紹介しますのはこの作品。
『重版未定』
著者は川崎昌平氏。現在は、AZ HoldingsとNUMABOOKSが運営する『DOTPLACE』という出版関係の情報を扱っているホームページにて連載中のwebマンガです。ちなみに、DOTPLACE自体もとても面白いサイトなのでおススメ。
↓↓↓作品紹介
編集者とは何か? 出版社とは何のためにあるのか? 弱小出版社に勤務する編集者を主人公に描く、出版文化を深く考えるためのブラック・コメディ、久しぶりの更新となる第24話をお送りします。予告したタイトルと異なってしまい、申し訳ありません。
☆注意☆この物語は「フィクション」です。登場する個人名・団体名はおおよそ架空のものであり、実在のそれとはあまり関係がありません。
定価:本体+税1080円
■編集者のリアルな日常を描く
この『重版未定』は、上記の謳い文句通り、日々奮闘する編集者の日常を淡々とコミカルに描いて行きます。作中に登場する専門的な用語は都度都度説明がなされるので、「用語が分からない!」といったストレスはフリー。この私でも、軽快に読み進めることが出来ました。
▲これまでが遠いんですよね!! 分かります。
また、「ブラック・コメディ」だからなのか、日本のマンガ、アニメのコメディも随所に使用されており、クスリとさせられます。しかも、ネタのチョイスも分かる人には分かるモノばかり。ヤングガンガンで連載中の人気美少女麻雀漫画『咲-Saki-』のネタをぶち込まれた時は流石に笑ってしまいました。川崎先生の底が見えません(平伏
過去、松田奈緒子先生原作で大きな話題を呼んだ漫画のドラマ作品『重版出来!』という、漫画の新人編集者の奮闘を描いた作品もありましたがどちらかと言えば、この『重版未定』の方が、業界人的にはリアルなのかな……?と、思います。「こんなことって実際あるの!?」というネタを、ギリギリのブラックジョークで魅せて来ます。
■最後に
この『重版未定』ですが、著者の川崎氏は一説では「ネットカフェ難民」という言葉の生みの親らしく……現在も出版社で編集として働かれているそうです。最近は二足の草鞋を履いている方、多いですよね。
主人公と、登場人物の〝業界のリアルな疲労〟や〝やるせなさ感〟が滲み出るような、身も蓋も血も涙もないような会話がシュール過ぎる、業界の赤裸々暴露漫画『重版未定』業界人にも、そうでない人にもおススメの漫画です。
肥後ばいそん
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